非常~にオタクな理由(笑)から『アルゴナウティカ』という本を読みました。

叔父によって不当に奪われた玉座を取り戻すべく王の元を訪れた若者・イアソンは、彼が前王アイソンの息子だという身の証を立てる為、王の指示により黄金の羊毛を求めて旅をすることとなる。
やがてイアソンの元には、彼の冒険の話しを聞いた世界中の勇者達が数多く集まってくる。
そしてイアソンは仲間達と共に、暁の女神アテナによって作られた帆船アルゴ号に乗り込み海原へと漕ぎ出してゆく--。

みたいな出だしな訳ですが。

その昔はいわゆる吟遊詩人とかそういう人が歌って聞かせていたお話なんでしょう。
まんまそんな文体で書いてあるので非常に読みにくく、かつ、まさに「歌うように」お話しが進んでいく為、案外さらっと読めてしまうという妙なお話でした。

それにしても笑ったのは、当代きっての英雄・ヘラクレスを「うっかり」途中の国に置いてきてしまうというエピソード。
船の中ではイアソンの次くらいに偉くて特別な漕座にいるような人物なのに、「うっかり」と置いてくるか?
読んでるこっちが吃驚だよ!
しかもこの人達、拾いにも戻らないし。
薄情者!<まあ、色々あったわけですけどね

その他にも色々と、まさにツッコミどころ盛りだくさん。
文化の違いを感じました。


絶対に自主的に読もうとは思わないであろうジャンルの作品なだけに、非常に楽しかったです。
いやぁ、やっぱり世の中の人は面白い本を知っているもんだなぁ。


ところでこの本、「『アルゴナウティカ』の唯一の翻訳本」というのがうたい文句になっているんだけど(amazon.com参照)。
実はこれ以前に発行された文学全集の中に収められていたりするんだよね。
どゆこと?
 
 
あ、来年のプロ野球の日程が出てる。まだセ・リーグだけかぁ。まあいいや。来年の開幕は東京ドーム。うおー!楽だー!!半休だけで開幕戦が観に行けるぞー!!でも半休にすると色々と邪魔が入りそうだから、やっぱり休もうっと。ま、年イチ恒例行事だからいいだろうよ。
 
 
という訳で読み終わったよ『三国志男』。
いやぁ、笑った笑った。
電車の中で笑ってたよ。サイアクだ自分。

著者のさくらさんが三国志関連の遺跡を求めて、ひたすら中国を旅した旅行記。たぶん。
それにしてもあの大橋の塑像はちょっと卑怯だよ(笑)
美女じゃないとかそういうレベルじゃないんだもん。
アタシは中国に行ったことないけど、これが大陸テイストなのかね。
すげぇよなあ。

まぁ、特に三国志に詳しくなくても十分に楽しめたけど、ちょびっとでも三国志が分かるとさらに楽しい。
「だ、だいきょうがっ!」
と、驚愕できるくらいには内容を知っていると、さらに楽しいと思います。
あー、面白かった。

ところで、一番最初に「三国志好き度チェック」とかあるんだけれど、そのチェック項目の中にあった「マイミクに周瑜がいる」ってのには笑ったなあ。
いいなあ、そんなマイミク欲しいなあ。
と、先日初めてmixiに登録したM太はそう思いました。
 
 

うきうきv

2008年10月2日 読書
うわあああん。今日は勝ってくれるかと思ったのに!バンチョーが頑張ってくれるかと思ったのに!そりゃないぜ、寺原!あの荒木のスーパーキャッチがなければ勝てたような気がするんだけど。この辺が差、なのだろうか。


がっかりはがっかりなのだが。
だが大丈夫!運がいい!(と、口に出して言ってみる/笑)

まもなく『アルスラーン戦記』の13巻が発売だよ~!
うわぁ、7日か!楽しみすぎる。
半休取って、早く帰ろうかな!(笑)
っつーか、6日に早売りしてないかな!<ジャンプじゃあるまいし
あああ、たまらん。

そうか、ついに「蛇王再臨」するのか~。
この題名の巻があることは20年くらい前から知っていたけど(笑)
ついについに、この題名の巻までたどり着いたのか。
感慨深い~。

しかし、本当に14巻で終わるの?
というか、終わってしまうのか?
嗚呼、感慨深い~。
 

その違いは。

2007年10月22日 読書
夜叉桜
ISBN:4334925715 単行本 あさの あつこ
光文社 2007/09/21 ¥1,680
一週間ものの穴を埋め終わったM太です。ちょっちょっちょっ!ここで終わるんかい!!なんか、異様に続きが気になるんですけど。でもお話し的に第参幕はないだろうからなあ。このまま放置プレイなんですかねぇ。しかもあんな話しを最終話に持ってきやがってー。泣かすー(<?)仕方がないから脳内補完計画発動しかないのか?
 
 
あさのあつこさんの『夜叉桜』を読みました。
相変わらず木暮様がいらいらしているうちに物語は終わりました。
今回も鬼畜な木暮様は楽しかったです(笑)
どんどん伊佐治のおっさんがいい人に見えてくるよ……。

それはそれとして、あさのさんの文章はさらりとしているなあ。
非常に言いにくいことですが、特にえろの描写が(笑)
同じ時代劇ということで池波正太郎のと比べますと、池波センセイのが粘着質なえりょであるような気がします。
そんな読み方もなかなか面白いです。
……いえ、普通に読んでも面白かったですけど。

それにしてもハードカバーは辛いぜー。
重いし高いし保管に困るし。
やっぱり一番新書サイズが好きだわ。
 
 

総決算、2006。

2006年12月31日 読書
今年の1月11日に『キング・コング』を読み終わった時に
「よーし、今年は小説100冊読むぞ〜」
という目標をひっそりと設定したのだけれど。
結局今年は69冊。
薄い本も読んだのに、目標の7割もいかなかったじゃないのさ。

12月
 30日 失われた町 著:三崎亜記
 19日 暗黒神殿 アルスラーン戦記(12) 著:田中芳樹
 15日 鳥姫伝 著:バリー・ヒューガート
 02日 心霊探偵八雲(5) つながる想い 著:神永学

11月
 30日 キーリIII 惑星に往く囚人たち 著:壁居ユカコ
 28日 キーリII 砂の上の白い航跡 著:壁居ユカコ
 21日 心霊探偵八雲(4) 守るべき想い 著:神永学
 20日 聖都への帰還 エレニア記(5) 著:デイヴィッド・エディングス
 12日 心霊探偵八雲(3) 闇の中の光 著:神永学
 09日 キーリ 死者達は荒野に眠る 著:壁居ユカコ
 06日 快楽の都 グイン・サーガ(110) 著:栗本薫

10月
 29日 トリニティ・ブラッド−Reborn on the Mars− 熱砂の天使(2) 著:吉田直
 23日 永遠の怪物 エレニア記(4) 著:デイヴィッド・エディングス
 18日 トリニティ・ブラッド−フロムジエンパイア− 著:吉田直
 11日 心霊探偵八雲(2) 魂をつなぐもの 著:神永学
 11日 心霊探偵八雲 紅い瞳は知っている 著:神永学
 08日 トリニティ・ブラッド−Reborn on the Mars− 嘆きの星 著:吉田直
 04日 四つの騎士団 エレニア記(3) 著:デイヴィッド・エディングス

09月
 28日 水晶の秘術 エレニア記(2) 著:デイヴィッド・エディングス
 18日 川の深さは 著:福井晴敏
 08日 まどろむように君と−されど罪人は竜と踊る(7) 著:浅井ラボ
 03日 豹頭王の挑戦 グイン・サーガ(109) 著:栗本薫

08月
 29日 霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿 著:田中芳樹
 24日 追憶の欠片−されど罪人は竜と踊る(6) 著:浅井ラボ
 11日 四季・冬 著:森博
 10日 四季・秋 著:森博
 07日 四季・夏 著:森博
 02日 四季・春 著:森博

07月
 27日 眠れる女王 エレニア記(1) 著:デイヴィッド・エディングス
 17日 そして、楽園はあまりにも永く−されど罪人は竜と踊る(5) 著:浅井ラボ
 10日 くちづけでは長く、愛には短すぎて−されど罪人は竜と踊る(4) 著:浅井ラボ
 04日 パロへの長い道 グイン・サーガ(108) 著:栗本薫

06月
 29日 災厄の一日−されど罪人は竜と踊る(3) 著:浅井ラボ
 28日 ぬしさまへ 著:畠中めぐみ
 23日 灰よ、竜に告げよ−されど罪人は竜と踊る(2) 著:浅井ラボ
 20日 されど罪人は竜と踊る 著:浅井ラボ
 15日 ダ・ヴィンチ・コード(下) 著:ダン・ブラウン 
 12日 ダ・ヴィンチ・コード(中) 著:ダン・ブラウン
 06日 ダ・ヴィンチ・コード(上) 著:ダン・ブラウン
 02日 海嘯 著:田中芳樹

05月
 26日 ダーク・タワー(2) 運命の三人(下) 著:スティーヴン・キング
 12日 ダーク・タワー(2) 運命の三人(上) 著:スティーヴン・キング

04月
 29日 流れゆく雲 グイン・サーガ(107) 著:栗本薫
 27日 ダーク・タワー(1) ガンスリンガー 著スティーヴン・キング
 22日 幕末浪漫 月華の剣士(下)朱雀堕天 著:嬉野秋彦
 22日 幕末浪漫 月華の剣士(上)青龍変生 著:嬉野秋彦
 14日 陰陽師 瀧夜叉姫(下) 著:夢枕獏
 11日 陰陽師 瀧夜叉姫(下) 著:夢枕獏
 03日 ボルボロスの追跡 グイン・サーガ(106) 著:栗本薫

03月
 29日 狐笛のかなた 著:上橋菜穂子
 23日 サイコバスターズ(3) 著:青樹佑夜
 21日 終戦のローレライ(4) 著:福井晴敏
 16日 終戦のローレライ(3) 著:福井晴敏
 06日 終戦のローレライ(2) 著:福井晴敏

02月
 22日 終戦のローレライ(1) 著:福井晴敏
 17日 華胥の幽夢(ゆめ)−十二国記 著:小野不由美
 12日 黄昏の岸 暁の天(そら)(下)−十二国記 著:小野不由美
 09日 黄昏の岸 暁の天(そら)(上)−十二国記 著:小野不由美
 02日 図南の翼−十二国記 著:小野不由美
 01日 風の万里 黎明の空(下)−十二国記 著:小野不由美

01月
 30日 風の万里 黎明の空(上)−十二国記 著:小野不由美
 26日 風の騎士 グイン・サーガ(105) 著:栗本薫
 22日 東の海神 西の滄海 十二国記 著:小野不由美
 22日 風の海 迷宮の岸 十二国記 著:小野不由美
 19日 月の影 影の海(下)十二国記 著:小野不由美
 17日 月の影 影の海(下)十二国記 著:小野不由美
 11日 キングコング 著:田中芳樹 

こんな一覧表を作っているあたりで既にアレなんだけど。
こういうの作るの好きなんだもん(笑)

と言うわけで。
今年一番面白かったのは、ぶっちぎりで『終戦のローレライ』でした。
久しぶりに燃えたね〜。
艦長がもうひたすら素敵でしたよ。

早く文庫化してください。
『ぬしさまへ』というか、『しゃばけ』シリーズ。
売れているんだから、もう文庫化してくれてもいいでしょ……。

意外に面白かったのが『エレニア記』シリーズ。
うん、これは面白かった。
なんとなく手に取っただけに、ちょっと嬉しかった。

個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』は普通だったなあ。
テンポがあって面白かったけど。
そんなに売れる程とは……。

そして何より吃驚したのが、『アルスラーン戦記』の続きが出たことだなあ。
驚いたよ。本当に驚いたよ。
しかも今年は2冊も新刊が出たし。
なんか体でも悪いのかと(笑)
是非来年もヨロシクお願いしたいところ。
 
 
以上、今年の総評でした。
来年の読み始めは何にしようかな。
来年は……。目標80冊くらいで。
なんか面白い本に出会えますように〜。

という訳で、それでは皆様良いお年を〜。
 
 
失われた町
ISBN:4087748308 単行本 三崎 亜記
集英社 ¥1,680
30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く、最新長編900枚。

はい、2006年のラストを飾るはこの本、『失われた町』となりました。
本当は『エレニア記』の6巻を読み終わって、『エレニア記』完結!で終わろうと思ったんだけど、先週の日曜日に『テイルズ・オブ・シンフォニア』なんて買ってきちゃったもんだから間に合わなくなっちゃったよ。
なんだか読みかけで年を越すのもイヤなので(意味不明)、今年はこれで読み納め。
来年の正月明けから、また読み始めようかな〜。

さて。
町から人だけが忽然と居なくなる「消滅」という現象が30年周期で起こる国。
その「消滅」に関わった人たちのお話。
なんて書くとちょっとミステリーみたいだけど、全くそういうお話しではなかった。
結局「消滅」についてはなにひとつ分からないし。
ヒッチコックの「鳥」とか、あとは「CUBE」みたいな結末だったからなー。
これって結構好みが別れるところじゃないのかなあ。
アタシは割と好きな方なんだけど。
ある意味、お話しの中で「消滅」の原因なんてどうでも良かったんだろうな。
それよりも、残された人たちが「消滅」に向かい合っていく姿を描く物語なんだろうね。
信也さんの言葉を借りれば「誰かが何かを受け継いでいく」お話しなんだろうかなと。
なにしろこれで終わりという訳ではなく、また次の人たちに続いていくわけで。
考えてみれば、お話しの中では3回の「消滅」が出てくるから、実は60年以上に渡る期間のお話しになる訳だ。
そうか、実は長いお話しだったんだな。
そういう意味では、終わりのない物語でもあるわけだね〜。
 
 
暗黒神殿 アルスラーン戦記(12)
ISBN:4334076440 新書 田中 芳樹
光文社 ¥840
凄惨!ペシャワール攻防戦!!万騎長・クバードらが必死に応戦するものの、魔将軍・イルテリシュ麾下、圧倒的な魔軍の猛攻に陥落寸前、そのとき…!一方、巡検使・ギーヴが立ち寄った「プラタナスの園」には、王太后・タハミーネと銀の腕環にまつわる奇妙な噂が立っていた。そして国王アルスラーンの在る王都エクバターナにも、蛇王ザッハークの眷属が跳梁する!王都を目指す女騎士・エステル、ミスル国で機を窺うヒルメスと孔雀姫・フィトナ―それぞれの運命の輪が音を立てて廻る!超絶ヒロイック・ファンタジー小説、目眩がするほど激動の書下ろし最新作、第12弾。

今朝から『失われた街』を読み始めた所だったんだけど。
ふと「カッパ・ノベルズ」で検索をかけてみたら『アルスラーン戦記』の新刊が既に発売されていることを知り、さっそく後回し。
ごめんね。でも一日で読み終わるからさ!

それにしても新刊が出てるなんて全然知らなかった。
というか、思いもよらなかった。
ちゃんと宣伝してよ、光文社さん。
あんまりにも驚いたから、発見した時、変な声を上げそうになっちゃったじゃないか。
就業時間中だってのに、あぶないなあもう。<検索すんなよ

こういう嗅覚は優れているんだけど、相変わらず間が悪いM田。
定時1時間前に用事を言いつけられ45分の残業。
うおおお、フレックスで帰りたい位なのに。
しかも残業代も付きやしねぇ……。
というか、もはや神業の域だよ。人が帰りたい時に限って邪魔しくさってさ。

そんな訳で、『アルスラーン戦記』も12巻目。
……12巻?
当初の予定では、14巻完結だったはず。
ま、まさか完結すんの?!
10年以上前から「完結しないこと」を前提にして読んでいたので(笑)、なんだか’完結’と言う言葉が急に現実味を帯びて感じられたり。
どどど、どうしよう、完結しちゃったら!
いや、どうにもならないし!結末も知りたいし!
でもほら、楽しみが減っちゃうし〜!!!
 
 
 
**−−−−−−−−以下ネタバレゾーン−−−−−−−−**
 
第一次アトロパテネ会戦から、続くエクバターナの攻防戦以来、初めてパルス軍が旗色の悪い戦いを続けている感じ。
これだけの死者数を出したのも初めてのはず。
うわぁ。「皆殺しの田中」再臨なのか?
先陣を切ってバハーラムが。
嗚呼、やっぱり片方は死んじゃうのか。
スルーシよりは活躍したけど、あのコまだまだ若かったのに……。

まだパルス歴9月になっていないから、アルスラーン陛下はいまだ18歳のはず。
それなのに既にあの達観ぶり。
おばさんはとても心配です。
若いんだからサー。もっと愛憎にまみれた生活(ハ?)をしてもいいかと思うんだよね。
この歳であんな王者の度量を示されちゃったら、流石のナルサスもそりゃまあイチコロ(笑)だろうさ。
そして宮廷画家の心配ももっともだよ。
アルスラーン陛下の御代が長からんことを祈らずにはいられない。
なんか凄く短そうな気がしてきちゃってさぁ……。

エラムは最後まで死なないといいなあ。
師匠との誓いを果たせるといい。
エラムの為じゃなくましてやナルサスの為でもなく(酷)、陛下の為に。
わりとエラムが唯一の友達っぽいし。
ラインハルトの二の舞は可哀想すぎるのだ。
金髪の小僧より遙かにいい子だからなあ、陛下ってば……。

次の巻で16翼将が揃うらしいけど、勢揃いするのは一瞬なんだろうな。
揃った途端に殺されていくような気がする。
誰が死ぬんだろう。
なんだかんだ言いながら最近すっかり忠義者の流浪の楽士とか、速攻で死にそうな予感が。
ダリューンは死ぬだろう。普通に。
1巻から「死相が出てる」とか言われていたし。
「16翼将、誰が死ぬのかクイズ」は今がやり時だね。
むしろ「誰が生き残るのか」を考えた方が良さそうな予感。
生き残り、少なそうだもんなあ……。

ちなみに最後の翼将は白鬼さんなのだろうか。
なんか意外に強かったし。
唯一麾下にいないルシタニア人だし。
次巻でパルスにたどり着きそうだし。
早く結果は知りたいけれど、殺戮の幕開けになりそうで怖いわあ。

あー、なんかついにそういう所まで来たんだ。
長かったなあ。
20年以上かかって12冊だもん。
あの頃、M田も若かったのに……(苦笑)
 
 
鳥姫伝
ISBN:4150203083 文庫 著:バリー・ヒューガート 訳:和爾 桃子
早川書房 ¥777(古本屋で105-)
唐代中国の静かな村庫福で、子どもたちが謎の病に倒れた。純朴な村の少年十牛は、助けを求めて北京へ赴き、老賢者李高と出会う。玉にきずある性格ながら、抜群の頭脳を持つ彼の診断では、治療法はたったひとつ、幻の薬草しかない。大力参と呼ばれるその薬草を捜し、李高と十牛は旅に出る。中国全土を巡り、数々の魔物と闘ううちに耳にした手がかりは、鳥姫の不思議な伝説だった―奇想天外かつ幻想的な中国ファンタジイ。

元・アメリカ空軍の軍人さんによる、中国(っぽい国)のファンタジー小説。
あれだ。日本人における「オセアニアってどのへんからどのへん?」とか、「中東ってどのあたりなのよ?」といった感じの微妙さの、アメリカ人バージョンというか。
何がどうとは言い辛いけど、そんなかんじかな。
でもなかなか面白かったので、まあよかろ。

しかし、言い回しとかは結構中国モノっぽかったけど(←M田の独断と偏見による)。
これは作者さんの力量なのか訳者さんの力量なのか。
そこら辺区別できないんだけどどーなんだろう。

このシリーズ、三冊で完結しているらしいのだけど、多分、質屋の方(ファン)さんとうじ虫馬(マー)さんは最後までこんな役どころで出てくるんだろうな(笑)
ある意味、一番役に立っていた二人組なんだけど、あんまりにも報われないと言うか。
まあ典型的な駄目人間なので同情もして貰えないんだけど。
最後には多少待遇が改善されるといいのにね、と思った次第でありました。
 
 
心霊探偵 八雲〈5〉つながる想い
ISBN:4286000028 単行本 神永 学
文芸社 ¥1,050(古本屋で530-)
15年前にある屋敷で起きた一家惨殺事件。その現場で撮影されたビデオを見た八雲は、突然消息を絶つ。時効直前に逃亡中の容疑者が姿を現すが、追跡中に後藤までもが失踪。迷走する謎解きの果てに浮上したのは、八雲の母にまつわる過去。残された晴香と石井がとった、大胆な行動とは。

凄いよ!
この巻は役立たずどもがめっちゃ頑張っているよ!!
いや〜、吃驚したなあ〜(酷)

なんだか全ての謎は解けた!って感じ?
八雲の出生についての話しも出てきちゃったし、母親との確執もなんとなく解けちゃったし。
そうそう、前巻の「八雲のお姉さん」発言の謎も解けちゃったし。
残るは八雲のお父さん(?)についてくらいか?
お話し自体は続くのに、いいのかしらん?
太っ腹といえなくもないけど〜。
 
 
キーリ〈3〉惑星へ往く囚人たち
ISBN:4840224358 文庫 壁井 ユカコ
メディアワークス ¥578(古本屋で350-)
“砂の海を渡る船”を降りたキーリと「不死人」ハーヴェイそしてラジオの憑依霊・兵長は、炭鉱の街に住むことに…。キーリは初めてのアルバイト生活を楽しんでいたが、ハーヴェイはほとんどの時間をアパートの部屋で過ごしていた。ある朝、アルバイトに出かけるキーリを狙うかのように、上の階からフォークが落ちてきた。なんとか防いだハーヴェイは、フォークを落とした張本人の部屋に向かう。しかし、そこは空き部屋になっていて―!?第9回電撃ゲーム小説大賞大賞受賞作、第3弾。


今度は炭坑の街が舞台。
そのわりにはキーリがアルバイトしているのがカフェだったり、物語の舞台が街中や荒野だったりするので、うっかりするとそんな設定は忘れてしまいがち。
炭坑なんて行ってないよね?
いやまあいいけど。

作者さんのあとがき曰く「面倒くさい性格の少女と回りくどい性格の青年がくっついたり離れたりする話し」らしいが、2巻以降面倒くさいのも回りくどいのもハーヴェイ一人のような気がする。
くっついたり離れたりはしているけど。
でもこの巻では、どちらかというとハーヴェイと兵長の方がくっついたり離れたりしていたような。
……そういえば兵長、またぶっ壊れていたなあ……(涙)

ラストでハーヴェイが覚悟完了させる為に一人旅立ってしまう訳だけれど、ヤツめの覚悟はいつになったら定まるのだろうか?
不死人の感覚でのんびりと構えられたらキーリがおばあちゃんになっちゃうと思うので、ハーヴェイには早めの覚悟をお願いしたいところ。
でも、わりかしヘタレ男だからなあ……。
 
 
キーリ〈2〉砂の上の白い航跡
ISBN:4840223807 文庫 壁井 ユカコ
メディアワークス ¥599(古本屋で350-)
14歳の少女キーリと“不死人”ハーヴェイ、そしてラジオの憑依霊・兵長は、“砂の海を渡る船”に乗ることに…。乗船前、町の海岸で、キーリは動いている3体の小さな人形達を見かけ、追いかけていく。繁華街を抜けて、その人形達が行き着いた先は、寂れた鍛冶屋だった。キーリが中を覗くと、店の主は一心不乱に作業をしており、その傍でロボットが器用に立ち働いていた。キーリは、そのロボットに招き入れられて店の中へ。しばらくして、その店の様子が変なことに気づき帰ろうとするキーリ。しかし…!?第9回電撃ゲーム小説大賞大賞受賞作の続編、登場。

1巻での約束通り、二人(とラジオ)で船に乗るお話。

って書いちゃうと身も蓋もない。
キーリのご両親の話とか出てきたし、結構重要な出会いがあった巻なのだろうけど、途中から兵長がぶっこわれていたのが淋しかった。
兵長好きなのにー。

結局兵長はラジオが壊れている間の記憶はナシなのか?
取り憑いている物が壊れるとその間機能停止とは、本当に一体化が進みすぎているぞ。
本格的に壊れた時が心配だ。
もう少し壊れにくい物に取り憑けば良かったのに。
ポンコツラジオでは普通に扱っていてもそのうち壊れちゃうよ。
途中で壊れた場合、兵長は成仏できるのかな……?

取り敢えずトリ・ペリは成仏出来たみたいなので良かった。
義理堅い砂ねずみだ。
話のタイトルになる程の出番はなかったような気がしたけど(笑)可愛かったからよし。
 
 
あー、やっぱりそうなんだ。
キーリの出生の秘密とか、そういう話しになっちゃうんだ。
せっかく’身寄りが無くて天涯孤独’というような設定なんだから、それを使わない手はないんだろうけど。
「幽霊が見える」ってことに対してそんなに理由付けしなくてもいいじゃん〜?、とか思うのはアタシが捻くれているだけなのか(笑)
 
 
心霊探偵八雲 (4)
ISBN:4286000087 単行本 神永 学
文芸社 ¥1,050(古本屋で530-)

晴香の教育実習先の小学校で、逃亡中の殺人犯が焼死体で発見される。その死体は手首だけを残し、骨まで完全に燃え尽きていた…。超常現象「人体自然発火」に、赤い眼の名探偵・八雲が挑む! 「脳内映像」ミステリー第4弾。

前回の終わり方から石井さんが主役なのかと思ったらそうでもなかった。
頑張っていたのは晴香ちゃんだったなあ。
石井さんはピンチになっただけか。
最後に八雲に伝言を届けたのが、彼の一番の見せ場だったということか。

人間関係がかなり混沌としてきた『心霊探偵八雲』。
謎のお姉さんまで出てきたぞ。
これでそのお姉さんが八雲に懸想し始めたら本当に『八雲立つ』なんだけど。
どうやらそういうキャラクターではなさそう。
これから何かをしでかしそうなタイプだな。
……ただでさえお父さんの話は全く進んでいないのに、また謎めいた人物ばかり増えていく。

これ、本当に完結まで時間がかかりそうだなあ……。
 
 
聖都への旅路―エレニア記〈5〉
ISBN:4150204284 文庫 嶋田 洋一 早川書房 ¥882
ついに青き薔薇の宝石ベーリオンのありかを探り出した聖騎士団の一行は、トロールのグエリグと対決した。その宝石を創ったグエリグの妄執は深くスパーホークは苦戦するが、真の姿を現わした少女フルートの力により、辛くもベーリオンを手にする。今こそエラナ女王を治癒し、司教アニアスとその背後のアザシュの陰謀を砕くときである。だが、一行は選挙までに聖都に着き、アニアスの総大司教就任を防ぐことができるのか。

ヴァニオンが秘術のせいで倒れるまでにエレニア国に帰り着けるのかー?!
とか、色々気を揉んでいたわりにはあっさりとエレニア到着。
なんの障害もなかった……。

ついに5巻にしてエラナ女王を助けることに成功。
やったね、スパーホーク!
なのに、物語中で最大の難問がスパーホークに降りかかっている様な気がする。
どうするんだ。
このままエラナの望み通りになったらば、絶対にエレニア国では「光源氏作戦大成功!」みたいなことを言われ続けるに違いない!
「ロリコン」のレッテルを貼られたりとかするかもしれないのだぞ!
カルテンあたりに「そういえばフルートとも仲良かったしなあ……」とか言われそうだし。
でもスパーホークより遙かにエラナの方が上手っぽいから、あんまりパンディオン騎士に明るい未来は無い様な気がするなあ。
 
 
それにしても、今回は政治的なお話だった。
この辺が『ベルガリアード』とは趣が違うところなのかしら?
今回のお話の半分くらいは選挙の票読みをしていた感じだし。
’戦術’の名の下に、あっさりと新市街(とそこに住む住民達)は見捨てられちゃったし。
神に仕える聖騎士と司教様達のやることとも思えなかったな。

そんな関係もあって、破門された身であるにも関わらず小さき母上を侮辱する言葉に怒ったり、宿敵・スパーホークのことも褒め称えたりしてしまうマーテルが格好良く思えてしまいました。

……でもスパーホークが聞いているって知っていて言っていた言葉だからナア。
それなりに計算あっての発言かも知れないけれど。
でもちょっと痺れた(笑)
 
 
心霊探偵八雲 (3)
ISBN:428600001X 単行本 神永 学
文芸社 ¥1,050(古本屋で530-)
「君にも見えているんだろ。私と同じものが」-。赤い眼の名探偵・八雲の前に、敵か味方か、両目の赤い男が現れる。深まる謎、冴え渡る推理。「脳内映像ミステリー」第3弾。

以前に「及川ミッチーが主演したドラマの原作」なんて書いたけど、どうやら全くのガセっぽい(笑)
あれは漫画原作だったみたいだぞう。
知ったかこいて、恥ずかしいなあ。

今回の主役は後藤刑事。
おかげで晴香ちゃんは酷い目に遭わずに済んだ。
良かったね。
ほとんど出番もなかったけど。
それなりに美味しいところはあったからいいのかな?
しかしいつのまに八雲くんにケリを入れられるような間柄になっていたのだ、この二人は。
進展と言えば進展なのかも。

それにしても後藤刑事にスポットが当たるとは思わなかったので、ちょっと驚いた。
「八雲の良き(?)相談相手にしてトラブル持ち込み係」なのかと思っていたのに。
次巻は石井刑事が主役っぽいし。
わりと脇役の方々への待遇がいいお話だな。
……完結までが長くなりそうだけどね……。
 
 
キーリ―死者たちは荒野に眠る
ISBN:4840222770 文庫 壁井 ユカコ
メディアワークス ¥578(古本屋で350-)
キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いていた。冬の長期休暇初日、キーリは“不死人”の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。キーリは、勝手に彼らの旅についていく事に…。様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。しかし、旅の終わりは思いのほか早く訪れる。ハーヴェイが教会の“不死人狩り”に捕まってしまい―!?第9回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作。

105円コーナーで見つかれば良いんだけどさ。
見つからない場合、BOOKOFFって値段が高いからいやなんだよなあ。

前にコミックを読んだので、今度は原作。
コミック2冊分のエピソードが、小説の1巻に収まっている。

読んで驚き。
吃驚するくらいコミックそのまんま(正確には逆だけど)。
普通、どうしても入れられない話しや漫画に描きづらいエピソードが削られたりとか、新しい会話や違う展開が追加されたりとかするものだと思うんだけど。
『キーリ』に関してはそれが一切無し。
ここまで一緒だと「小説は2巻から読んでも良かったかな」と思ったくらい。
や、なんかこれはこれで新鮮だったけど。
たわいない会話の台詞廻しまで全く一緒というのは、なかなか驚きましたよ。

ここのところ、いわゆる「ライトノベル」という作品(角川とか電撃とか)を結構読んでいるのだけれど、久しぶりに’文句なしのライトノベル!’という感じの作品だった様に思う。
なんというのだろうか。王道?みたいな。
資源の枯渇した惑星で暮らす人々。過去に失われたテクノロジー。荒野を駆け抜ける機関車……。
なんて書くと、ある意味サイバーパンクの世界っぽいんだけど、そういうの全然関係ないし。
某SF文庫とかだったら凄いことになっていたんだろうけど。
ところで同じ出版社のFT文庫やJA文庫は「ライトノベルレーベル」の中に含まれていたなあ。
でもSF文庫は違うの?っていうか、FTもJAも、なんとなくそういうイメージじゃないんだけどなあ。

まあそんな訳で、さくさくと、安心して読めました。
お話も面白かったし、文体もとっても素直でストレートに伝わってくるんですが、あまりにも素直な感じなのでちょっと同人誌っぽい気がしなくもなかったです(笑)。
 
 
快楽の都―グイン・サーガ〈110〉
ISBN:4150308632 文庫 栗本 薫
早川書房 ¥567
グインの正体を自分の兄貴分だと思い込んだ傭兵、スイランが無理やり仲間に加わってきた。グイン一行は、グインの目立つ姿を利用して、ケイロニアの豹頭王グインを演じる旅芸人の一座になりすますという、大胆な策に出た。ところがこの、世間の目を欺くはずの目くらましがたいへんな評判を呼び、近隣に一座の名が知れ渡り、ついに快楽と悪徳の都として名高いタイスの支配者、タイ・ソン伯爵からお呼びがかかってしまう。

今回は一冊まるっとタイス観光記。

ところで、実際にそういう表現(笑)というのは一つも出てきていないはず(はばかり無くいちゃこらしている人たちはいっぱいいたけど)なのに、街にただよう桃色感(ナニ?)が大変可笑しげだった。
スイランの「桃色の霞がかかったような」っていう表現はこの上もなく適切な表現だなあ。

そんなわけで前の巻まで大活躍だったスーティーも、流石にこの街ではほとんど出番無し。
すっかり影が薄くなっております。
ま、あと1〜2巻もしたらこの街を出るんだろうし。
それまで大人しくしていて欲しいわね。
この街で大活躍なのはマリウスだけでいいんだわよう(笑)
 
 
トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars〈2〉熱砂の天使
ISBN:4044184054 文庫 吉田 直 角川書店 ¥560(古本屋で105-)

あいや。舌先が痛い。
また胃に来たか。
何にも胃に来るようなモノ食べてないし、むちゃもしていないのに〜。
 
 
やや!『心霊探偵八雲』では『八雲立つ』みたいになってきぞ〜って書いたけど、こっちは『トライガン』みたいな話しになってるぞ〜。
っていうか、そのまんまだぞ〜。
おお、そう言えば拳銃使いの神父もいるな。
主人公は人外だし。
やばい、そうとしか思えなくなっちゃうよ……。

そういえば『トリブラ』って、ちょっと前にアニメ化されていたよな。
どっちのストーリーが使われたのかな、コレ。
そもそもこの小説って完結してんのかな。
どーなのかなー。
 
 
永遠の怪物(エレニア記4)
ISBN:4150204268 文庫 デイヴィッド・エディングス
嶋田 洋一訳 早川書房 ¥798
青い薔薇の宝石ベーリオンの最後の主が没したという古戦場を探す聖騎士たち。しかし、女王の命が刻々と削られてゆくなか探索は難航し、スパーホークは焦燥に駆られている。さらに、ベーリオンを狙う邪神アザシュの使いが一行を追っていた!不思議な少女フルートの助けで幾多の危機を脱し、旅を続ける仲間たちは、手がかりを頼ってペロシア国に赴いた。そこではある伯爵の城の周辺で失踪者が相次いでいるというのだが。

わーい、ついにベーリオン、ゲットだぜ!
ヴァニオンが倒れる前に間に合った。
良かったね、セフレーニア。
あとはエレニアへ帰るだけだよ!

……でも、次の巻が『聖都への帰還』。
帰り着くだけで1冊かかるのか?
この3行で隣の国まで到着しているような物語で、まるまる一冊掛かるのか?!
と言うことは、また何かやっかいごとでもあるのだろうか。
ま、間に合うのか心配になってきたぞ……。

あれ?しかも次の巻で終わりじゃないんだ。
さらにもう一冊続くのか。
スパーホークの探求はまだまだ続くのね。
頑張れ、サー・スパーホーク。
わりと貧乏くじを引きがちな人だよなあ……。
 
 
トリニティ・ブラッド―フロム・ジ・エンパイア
ISBN:4044184046 文庫 吉田 直
角川書店 ¥540(古本屋で210-)
大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代―巡回神父アベルの新たな任務は、真人類帝国から逃亡中の重犯罪者を女吸血鬼アストのサポートをして追うことだった。だが、事件の背後には秘密結社ローゼンクロイツの謀略が!恐るべき陰謀を阻止するため、アベルは海の都を駆ける!大反響のノイエ・バロックオペラ『トリ・ブラ』R.A.M.(レイジ・アゲインスト・ザ・ムーンズ)バージョンついに登場!―汝、目をそらすことなかれ。

前回読んだ『トリニティ・ブラッド R.O.M』の続きを買うつもりで古本屋に行ったのだが、置いてなかった。
仕方がないので『R.O.M』とは違うシリーズながら1巻があったのでこっちを買ってみた。
どっちから読んでも分かるって書いてあったし。まあいいだろ。

二つのシリーズは「時間軸が違うだけで、同じ登場人物が同じ舞台で登場する」という関係にあるらしい。
なので『スレイヤーズ!』と『スレイヤーズ!SP』みたいな関係なのかと思っていたら、ちょっと違う感じ。
作者さんが言う様に、どっちも’本編’っぽい。
やっぱりこれは、片方のシリーズを読み終わってから次のシリーズを読んだ方が良かったかも。
別に話が分からない訳ではないけれど、登場人物が(ほぼ)同じなうえに話しが長そうだから、同時に読むと二つの話しが混ざりそう。
この人はこっちには出てなかったんだっけ?とか言い出しそうだ。
でもこれ、あとがきを読む限りでは両シリーズ同時に刊行されていたような感じに思える(本当かどうかは知らんけど)。
最初からのファンの人は、私みたいに読み進んでいったということか?
ふーむ。それはそれでいいってことか……。

1巻を読んだ時点では、あたしゃこっちのシリーズの方が好きだなあ。
何が良かったって、アベル神父だけでなく’ガンスリンガー’とか’ソードダンサー’とか、他の特務機関のメンバーに焦点があたっているとこ。
脇役万歳!(笑)
『ザ・スニーカー』に連載されていたというだけあって、一話が短いのもさらりと読めて良かったし。
それだけにこっちの方が’外伝’的な感じがしなくもなかったけれど。
しかし両方ともまだ話しが始まっていないような気がしなくもないので、なんとも言い難いけれど……。

時間軸的にはこっちが前の話しで、前回のが後に起こった話らしい(ややこしい)ので出来ればその通りに読んでいきたい。
のだけれど、どっちの2巻も古本屋に置いていないんだよねぇ〜。
探しに行かなきゃならない本ばっかり増えちゃってねえ。
 
 
心霊探偵八雲〈2〉魂をつなぐもの
ISBN:4835591046 単行本 神永 学
文芸社 ¥1,050(古本屋で520-)
次々と起こる不可解な殺人事件。犯行の動機は、真相は!? 赤い瞳の名探偵・斎藤八雲が再び華麗なる推理を披露する、「脳内映像」ミステリー第2弾。

うう、体調が悪くてベットでごろごろしていたもんだから、あっという間に読み終わってしまった。
うう、安くないのに……。

は、晴香ちゃんってば!
もの凄いヒロイン体質の女の子だったんだー!!
毎回のように悲惨な目にあっている。
今回も生命の危機。
お姉さんの十字架からは解放されたけど、なんか変な因縁を拾ってしまったような……?

そして八雲くんのパパ登場。
なんだか話しが『八雲立つ』みたいな感じになってきちゃうんだろうか。
どーなんだろ。どーなんだろ。
続きは読みたいが、駅前の古本屋には2巻までしかないのだよ。
どっか、探しに行かないとまずいかな〜。
 
 

1 2 3 4 5 6 7 >

 

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索