二人で燃やしましょう
◇イングロリアス・バスターズ

驚くべき事にとても映画館が混んでいた(酷)。
映画の日でもTOHOシネマズの日でもないのにどうしてだ!
もしかして指定席の列が一桁だったりしてしまうのか!
とか思ったのに、がらがらだった『イングロリアス・バスターズ』(公開三日目)。
混んでいたのは『2012』だったのかしら・・・?

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ナチスドイツの占領下にあるフランスの田舎町で、ユダヤ人であるショシャナの家族はSSのランダ大佐によって惨殺される。かろうじて生き残ったショシャナは、パリの街へと逃げ延びるのだった。
一方、連合軍は秘密部隊「イングロリアス・バスターズ」を結成。ドイツ占領下の地域で、ゲリラ的な活動を開始させる。レイン中尉率いる彼らの神出鬼没な戦いぶりは、ほどなくドイツ兵から恐れられるようになっていった。
やがて彼らは、パリの街でナチス宣伝映画の試写会が開かれるという情報を掴む。大勢の指導者階級が集まるその上映会に潜り込むべく「プレミア作戦」が開始されるのだった。
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全五章のチャプター仕立て。
1&3がショシャナの話し。そして2&4がレイン中尉とイングロリアス・バスターズのお話し。(合ってたかな?)
で、5章で両方がくっつく、という感じなんだけど。
でもあんまり話しが重なってない、よね?(笑)

ショシャナもレイン中尉も目的は一緒だし、行動を起こす場所も一緒なんだけど。
お互いがお互いのことを、最後まで一切知らないので、協力もへったくれもないという展開。
エー!そうなんだー!
なんか途中で利害の一致とかで協力する関係になるのかと思っていたけど、その手の交流は一切無し。
なので最後までショシャナの話しも、レイン中尉の話も、それぞれが独立した話しになっている感じ。
目的は一緒なので、それぞれの行動が相手方の助けになっていたりすることもあるものの、あくまでも”結果的に”というだけ。
すげー大胆な構成だ。

バスターズの隊員さんに関してもそう。
色々エピソードを持って登場してきた隊員さんですら、それほどの見せ場も与えられずに、何だかよく分からない内に死亡していたり。
正直「エッ!そこで死んじゃうの?!」みたいな。
なんて清々しい殺し方なんだ、監督・・・。
これがタランティーノ節なのか。スゲーなぁ(笑)

そんな訳でなかなかスゲー映画でしたが、でも時間は結構長く感じた。
おかげで観客がダレてました。結構寝てる人も居ました。
途中で豪快ないびきも聞こえたし、終わった後に「居眠りしたけど長かったなー」というお嬢さんの声も聞こえてきたし。
わりと面白かったと思うけど、もう少し短い方が良かったかもね~。

~総評~
ううん、これ戦争映画、なのかしら?いやまぁ、戦争映画なんだけど。でも途中から復讐劇だったような。スタッフロールでは最初にブラッド・ピットの名前があったけど、しかしこの人は主役じゃないだろう。主役はショシャナだよね。そもそも「イングロリアス・バスターズ」が居ても居なくても、結果的には「プレミア作戦」は成功していたような・・・。と、身も蓋もないことを思ってしまいました。個人的にはかなり面白いと思ったけど、万人受けはしない映画だよね~。

 
 

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