終戦のローレライ〈1〉
ISBN:4062749661 文庫 福井 晴敏
講談社 2005/01 ¥490(古本屋で240-)
1945年、夏。彼らは戦っていた。誰にも知られることなく、ただその信念を胸に。
昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。

 久しぶりに福井さん。といいつつも、本自体は去年に買ってあったんだけど放置状態にしてあったヤツ。それを”流石にファンタジーは今ちょっとお腹いっぱい”状態だったので読み始めた次第。
 読みながら思う。あ〜、アタシは男性の書く作品の方が好きなのかも。なんとなく。
まあ、戦争物とか冒険活劇とかが好きだから、どうしても男性作家の作品に走りがちなんだけど。女性作家で、潜水艦が舞台のお話しを書く人ってあんまりいないからなあ……(いたらごめんよ)。

 既に”序章”にして精神的に壊れかかっている感じのある「彼女」。大丈夫か。まだ物語は始まっていないぞ。いや、それどころか、1巻が終わっても物語は始まっていないとも言える。ガンバレ「彼女」。フリッツ・S・エブナー大尉はバリバリ頑張っているぞ。微妙にこ奴も壊れかかっているが。
 しかしエブナー大尉の愛(笑)は、「彼女」には届いて居るんだろうか?そこはかとない一方通行感がなんとも言えない。エブナー大尉はかなり「彼女」に依存してるようだけど、「彼女」の意識の中にエブナー大尉のことが出てきた試しはないし。やっぱり……!いいぜ、ヘタレの純愛、バンザーイ!!
 
 福井さんの作品は、これと『亡国のイージス』しか読んだことがないのだけれど、如月行みたいなキャラクターが好きなのだろうか?今回はエブナー大尉とか朝倉大佐みたいなタイプ。え〜っとそうだなあ。”玲瓏な美形”とでも言うんだろうか。基本的に美形は女顔みたいだし。男性はそういう美形がお好きなんだろうか?アタシの趣味とはちょっと違うんだけどな〜。
 
 

コメント

nophoto
moe
2007年12月30日9:10

これを読んでいて、思ったんですが、フリッツは『大尉』ではなく、『少尉』ですよ。

M田
M田
2008年1月12日7:50

あれ、そうでしたっけ?
やばい、全然覚えてないです。
いつかもう一回見ようかな。

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