己という領土を治める唯一無二の君主に。
2006年2月1日 読書
風の万里 黎明の空(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
ISBN:4062551780 文庫 小野 不由美
講談社 1994/09 ¥683(古本屋で¥105−)
巻を追うごとに漢前度が上がっていく景王・陽子。格好ええなあ。第一巻の時とは別人のようだ。ある意味別人なのだが。もはや人でもないし。
無事初勅も決定したし、まさに王としての第一歩を踏み出した陽子なのであった。という一冊でした。
この世界の王は不老不死。首を切られるか、王を選んだ麒麟を失うかしない限り死ぬことはない。で、麒麟もまた「神獣」と呼ばれる生き物なので不老不死。やはり首を切られるか、選んだ王が仁の道から外れる政を行うかしない限りは死なない。善政を敷く限り永遠に生きられるということだけれど、逆に言えば死ぬ時には暴君になっているということだ。
つまり王様になった時点で、「孫とひ孫と子供達に看取られて、畳の上で安らかに…」とかいう死に方はないということなんだよな。
うわあ、なんて恐ろしいんだろ。どんなに良い政治をしても、晩節を汚せば暴君としての名が残るわけだし。しかも自分の死を国民の皆が喜ぶような状況になるわけだ。なんというか、切ないなあ。アタシは絶対にそんな仕事したくないわ。やはり一般市民が一番だよね。うんうん。
ISBN:4062551780 文庫 小野 不由美
講談社 1994/09 ¥683(古本屋で¥105−)
景王―陽子は、官吏の圧政で多くの民が重税や苦役に喘いでいることを漸く知り、己の不甲斐なさに苦悶していた。祥瓊は、父峯王が、簒奪者に弑逆されなければならないほど、国が荒んでいることに気づかなかった自分を恥じていた。鈴は、華軒に轢き殺された友・清秀の命を守れなかった自分に憤り、仇討ちを誓った。―それぞれの苦難を抱えた三人の少女たちの邂逅は、はたして希望の出発となるのか。
巻を追うごとに漢前度が上がっていく景王・陽子。格好ええなあ。第一巻の時とは別人のようだ。ある意味別人なのだが。もはや人でもないし。
無事初勅も決定したし、まさに王としての第一歩を踏み出した陽子なのであった。という一冊でした。
この世界の王は不老不死。首を切られるか、王を選んだ麒麟を失うかしない限り死ぬことはない。で、麒麟もまた「神獣」と呼ばれる生き物なので不老不死。やはり首を切られるか、選んだ王が仁の道から外れる政を行うかしない限りは死なない。善政を敷く限り永遠に生きられるということだけれど、逆に言えば死ぬ時には暴君になっているということだ。
つまり王様になった時点で、「孫とひ孫と子供達に看取られて、畳の上で安らかに…」とかいう死に方はないということなんだよな。
うわあ、なんて恐ろしいんだろ。どんなに良い政治をしても、晩節を汚せば暴君としての名が残るわけだし。しかも自分の死を国民の皆が喜ぶような状況になるわけだ。なんというか、切ないなあ。アタシは絶対にそんな仕事したくないわ。やはり一般市民が一番だよね。うんうん。
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