痛みなら、一瞬で終わったのにナァ

月の影 影の海〈上〉十二国記
ISBN:4062647737 文庫 小野 不由美
講談社 2000/01 ￥560(古本屋で￥105-)

謎の男、ケイキとともに海に映る月の光をくぐりぬけ、高校生の陽子がたどりついたのは地図にない国―巧国。おだやかな風景とは裏腹に闇から躍り出た異形の獣たちとの苛烈な戦いに突きおとされる。なぜ、孤独な旅を続ける運命となったのか、天の意とは何か。『屍鬼』の著者が綴る愛と冒険のスペクタクル。

　突然「十二国記シリーズ」に手を出してみる。
　これだけ人気のあるシリーズなんだから、当然古本屋で揃うよな！なんてタカをくくっていたんだけど、全然置いてない。近所の古本屋を2，3軒回って、さらにBOOK OFFも2店舗目くらいでようやく最初の一冊を発見。しかも続きはないし。この後どうしようかなあ。新品を買うしかないのだろうか？出来れば古本屋で集めたかったのだが。
でも意外なことに、十二国記シリーズってそんなに巻数はないみたい。アタシは凄〜く長い物語かと思っていた。だから古本屋で集めたかったんだけど、これなら新品で買っちゃってもいいかな。

　女子の間で結構人気の高いシリーズだと思うんだけど、正直、腐女子の皆さんがよくこの上巻で挫折しなかったモンだなあと。だって全然萌えな展開になってこないよ？（笑）
美形とか出てこないし。あ、最初の一瞬だけ出たか。そのあとは、おっさんとおばさんと化け物ばっかり。主人公は傷ついてひもじい思いをして裏切られて、どんどん人間不信になっていくし。頑張れ女子高生。
　あんまり読んだ事ないから知らなかったけど、ホワイトハート文庫ってこんなにダークなところだったのか？白くて可愛らしい装丁と「ホワイトハート」なんて愛らしい名前に騙されていたのかもしれんな。

　でも結構面白い。全部どかーんと買ってきて、土日で読み切っちゃいたい気分。それをやるのだったら、新品を買ってくるのは勿体ない気がするんだよなあ。でも会社帰りに寄れるところにBOOK OFFはないし。かえすがえすも先週末に風邪を引いて寝込んだのが痛かったなあ……。もう少し探してみるか。