天竺、震え懼る

2005年7月8日 読書
天竺熱風録
ISBN:4104710016 単行本 田中 芳樹
新潮社 2004/10/21 ¥1,680(図書館)

 久しぶりに田中芳樹の新刊だ!
 と、思ったけれど、ハードカバーだったので買うのを止めていた本。
 先日図書館に行った時にたまたま見つけて、早速借りてみた。いやー、買わなくてよかった。文庫になったら買おうっと。
 しかし例によって会社の通勤時間に読んでいたので、重いこと重いこと……。

 さて。時は日本で大化の改新が起こっていた頃。中国は唐の時代。
 玄奘三蔵法師が天竺(現在のインド)に行って教典を貰って帰ってきたのは有名な話し。しかし玄奘三蔵は一回しか天竺←→中国(長安)の間を往復していないけれど、このお話の主人公・王玄策という人は生涯に三回も往復しちゃったんだよ。でも王玄策なんて知らないでしょ?この人ったら3度も往復しただけにとどまらず、文官なのに天竺で大武勲を上げてきちゃった、凄い人なんだよ。
 というのがこの本のお話し(?)。

 ほんとーに、田中芳樹はこういうマニアックな題材を探してくるのが旨いなあ。正直、知らないよ、王玄策なんて、ってかんじだが。色々、面白い題材になる人はいるもんだね。
 そして相変わらずの参考文献の多さ。
 これだけ読むのも大変だろうに。いやいや、作家さんって凄いね。
 
 

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索