ルードの恩讐―グイン・サーガ 99
ISBN:4150307814 文庫 栗本 薫
早川書房 2005/02 ¥567

「グイン・サーガはここからまた100巻続くのかしら?!」と心配させてくれた陛下だが、それなりに思い出したり感じるところはあるらしい。
それなら「振り出しに戻る」にはならないんだな。
良かった良かった。
そういう意味では『グイン・サーガ1巻』とは全く違う状況にあると言えるので、今回の記憶喪失は直るということなのだろうか。
じゃあなんで前の時の記憶は全く戻らなかったんだろう。
謎だ。
やっぱり、リンダと再会すると直ったりするのかな。
どちらにしても、あんまり巻が進まない内に、とっとと思い出して頂きたいものです。

名前が出てきてもマリウス以下の反応しかして貰えないシルヴィアって、本当に可哀想。
一応嫁さんなのに。
しかも名前を聞いただけでグインは引いてるし。
名前も何にも思い出せないくせに、そう言う事だけは覚えてるのか。
まあマリウスの時以上の反応とも言えるけど。
そんなのやだなあ。
確かにあれが嫁では辛いものがあるとは思うけど。
駄目な女だというのは結婚前に彼女自身が散々言ってたんだから。
今更そう言うのはナシだよ〜、と思う訳です。

しかし嫌いとか憎いとかじゃなくて、尻込みっていう反応を返されるのはシルヴィアも辛いなあ。
でも最近のシルヴィアは、すっかり自分の世界に住み着いちゃってる感じがするから案外そうでも無いのかもなあ・・(酷)

シルヴィアとかイシュトヴァーンとか、「壊れかかってる」人たちが妙にいっぱい出てくるお話しだよな、『グイン・サーガ』って。
この人達に「救い」ってあるのかなあ。
ほぼ間違いなく無いんだろうねえ。
そのあたりの「救われ無さ」があるから、グイン・サーガを読むとブルーな気分になるんだろうな。
グインやイシュトヴァーン達が3人でふらふらしていた頃はそんな風に思わなかったんだけど。
なんとなくイシュトヴァーンの気持ちも分かるよ。
「昔は良かった」ってね。
 
 

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