戦争反対。でも悪くない眺めだ。

野球の国
ISBN:4334973868 単行本（ソフトカバー） 奥田 英朗
光文社 2003/03/19 ￥1，470

沖縄、四国、東北、九州…、トホホでワンダフルな作家一人旅。
春、沖縄キャンプから旅は始まる。映画、マッサージ、うどん……。
悩める小説家に本当に必要だったものは何？

直木賞（だっけ？）受賞作家の本だし、野球関係だし、いつか誰かがレビューしてくれるのではないかと期待していたのだが、誰も書いてくれなかったので自分で読んじゃった。

野球関係と言っても、どちらかと言えば旅行記なのだろうか。
でも旅らしいことはしていないんだよな。
観光が嫌いな人だし。
でもガッツリ野球を見るタイプでもない。
マッサージして貰ってる回数のが多そうだもん。
なんか不思議なエッセイだったな。

「トホホな旅」とか言ってるけど、そうでもないよな、この人の旅。
凄く良いホテルに泊まってるし（広島のRホテルとか・笑）、東海道線で西日本を横断する事もないし（笑）
なんだかんだ言いながら名物もちゃんと食べてるし。
アタシの旅のがよっぽどトホホだったぜ。
なんて思いながら読んでいたら、青春18きっぷの旅がしたくなった。
また九州行きたいな〜。

amazonのレビューで「野球が好きでない人でも楽しめる」というのがあったんだけど。
でも一番楽しめるのは、キャンプ地とか地方球場まで行っちゃった経験のある野球ファンだと思う。
「沖縄編」と「広島編」はもう、手に取る様に作者の行動が分かった（笑）
やだなあもう。
そういう楽しみ方は、旅行エッセイだよな。

「沖縄編」では作者の体調が悪かったのか、酷く気の滅入る文章もあったものの、概ね「野球って良いな。旅って楽しいな」というほんわかした気分になれる本。
あー、凄い野球が観たくなってきたヨー（笑）
今年こそは広島に行くぞ〜！
でも、菅平も行きたいんだよな・・。