歌う船
ISBN:4488683010 文庫 著:アン・マキャフリー 訳:酒匂 真理子
東京創元社 1984/01 ¥672(古本屋で¥330)
この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。ところが身体のほうは機械の助けなしに生きていけない状態だった。そこで<中央諸世界>は彼女を金属の殻の中に封じ込め、神経シナプスが宇宙船の維持と管理に従事する各種の機械装置を操作するように調節して、宇宙船の身体をあたえた。こうしてどんな複雑なコンピューターを積んだ船にもまけぬ、優秀なサイボーグ宇宙船が誕生した。それでも、嘆き、喜び、愛し、歌う、彼女はやっぱり女の子なのだ・・・!乙女の心とチタニウムの身体を持つサイボーグ宇宙船の活躍を描くオムニバス長編。


何でこのシリーズ、本の情報に訳者名は書かれているのに、著者名がないんだろう?
しょうがないから勝手に付け加えたけど。
逆ならまだ分かる気もするが。謎。

アン・マキャフリーが「ベスト1」と賞賛する傑作小説ですな。
とにかく、サイボーグ宇宙船・ヘルヴァが可愛い。
初めての筋肉(ブローン)・ジェナンに恋をして、カノープスのキラと友情をはぐくみ、やがて調整連絡官・ナイアルと出会い・・。
って、SFというより青春小説みたいだった。
うん、若い子の成長物語。
少女が恋をして、やがて愛を知り女になっていく、みたいな。
ううむ。SF小説なんだけどね。

この本の4編目にあたる『劇的任務』が1969年にネビュラ賞の候補に挙がっているらしいので、コレが書かれたのは大体1960年代ということか?
なるほど。
だから、脳と宇宙船を連動させることが出来る世界なのに、<中央諸世界>からの指令は「テープ」でくるんだね(笑)
繰り返し聞きすぎてテープが伸びちゃったりしてるし。
いや、時代を感じるなあ。

紛れもなく大変面白かったんですが。
訳が!表現が!全然わかんないよ!!
もー、日本人にも分かるように表現しようよ。
「喜んで。船倉の準備はできていて?」
「”何ヤードもの靴ひもと二人乗りの自転車で”ね」
と、ヘルヴァはむかしの早口歌で皮肉っぽく答えた。

ど、どーいう意味なんですか・・??
 
 

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