グラスホッパー
ISBN:4048735470 単行本 伊坂 幸太郎
角川書店 2004/07/31 ¥1,575

復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。


↑この内容紹介文、全然内容が分かんない・・<引用しておいてそれもないだろ

途中から鈴木さんの今後の事が大変気になりつつ読んだのだけれど。
こんなダーティーな世界に足を突っ込んじゃって大丈夫なのだろうかとか、こんな会社に関わっちゃってどうするんだろうとか。
まあ、無事に今回の件が終わらなきゃ無用の心配というやつなんだけれど、思わず心配しながら読んでしまった。

ところがどうだろう。
終わってみたらものすごく丸く収まっている。
まさに何事もなかったかの様に。
うむむ。なんか逆に「それでいいのか?!」っていう気にもなったが。

著者本人が言う様に、伊坂さんの作品にしてはずいぶんダークかも。
(そんなことが言える程伊坂氏の作品を読んでいる訳ではないんだけど)
でもダークなのは鯨さんだけのような気もするぞ。
他の人はあっけらかんとしているし(やってることはエグイが)。
そうすると作品が全体的にダークなのは鯨さんのせいなのか?
やっぱり鯨さんの「死にたくなるオーラ」に当てられてるということなのかしらね・・。

ところで。
伊坂氏の本を読むのは3作品目なんだけど、必ず「人間より犬が大事」という登場人物が出てくるのなんでだろう?
伊坂氏が無類の犬好きか、犬嫌いかのどちらかということなんだろうか。
最大の謎だ。
どうでもいいことなんだけどさ。

するすると読めるし、登場人物の会話が面白い。
このテンポの良さは好き。
でも個人的には『重力ピエロ』の方が好きだったな。
 
 

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