サイコバスターズ〈1〉
ISBN:4062122308 単行本
青樹 佑夜 講談社 ¥950

 漫画「Getbackers−奪還屋−」の原作者、青樹センセの小説ということで読んでみた。
 その昔「ロードス島戦記」(注)という小説があって、それを読んで以来面白い話を考える人が面白い文章を書くとは限らないというのがワタクシの持論である。
そんなわけで、そこんところを確かめたかったのである。
 しかし、青樹先生は「青樹佑夜」以外の名前で何本か小説を書いているらしくて(よくは知らんけど)流石に文章の書き方は旨かった。
 が。
この本、基本的に主人公の男の子の一人称で話が進んでいくんだけど。
なんか妙に文が固い気がするのは気のせいだろうか・・?
一人称で文が固いっていうのも変な話だけど。
見るからに若者向けの小説なんだから、もっと華やかな感じでも良いんじゃないかと思うんだけど、どうでしょうか?
  
注)ロードス島戦記 作者:水野良
言わずとしれた、テーブルトークRPGを元にしたファンタジー小説。
ある意味、日本のファンタジー小説の先駆け的存在といえるか。
水野センセの初めての小説だったように記憶しているのだが嘘かもしれない。
その為、吃驚するくらい文章がへたくそで、1巻を読み終わった時は続巻のことをとても心配した思い出がある。
しかし、巻を追うごとに文章が旨くなっていくのが手に取るように分かって、妙に面白かった。
パーンという若い騎士の成長物語なのだが、私の中では水野先生の成長物語として記憶されている作品(笑)

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